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石垣でしか見られない興国寺の前身は西方寺。鎌倉幕府三代将軍源実朝の菩提を弔うために建てられたもので、安貞元年(1227) に建立。興国寺となったのは興国元年(1334)の後村上天皇の頃から。 その昔、火事で再建に困っていた興国寺の伽藍を赤城山の大天狗が一夜にして建立したという伝説も残っています。大天狗に感謝した天狗堂には、長さ2.4m、幅2.7mの巨大なお面が祭られ、毎年1月には天狗まつりを行い、後世に伝説を伝えています。 古来「関南第一禅林」と称され、通称「開山」として親しまれている名刹(めいさつ)。そもそも興国寺は、鎌倉幕府三代将軍源実朝の菩提を弔うために建てられたもの。当時は「西方寺」として建立。のちに法燈国師を開山に迎え、宗旨を禅宗に改めてからは大いに栄え、末寺143カ寺を持つ臨済宗法燈派の大本山として「紀に興国寺あり」といわれるほど、全国にその名を知らしめたとされています。 また国師は中国より習得してきた径(金)山寺味噌の製造過程からしょうゆを生み出したことでも有名です。

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