長谷寺
『紀伊続風土記』によると、当寺は正応4年(1291)3月、法燈国師(覚心)85歳のとき、龍女に菩薩戒を授けたところ、その報謝に3顆の宝珠を降らせた。そのため寺を建立、大和の国の長谷寺の観音と同形の像を本尊としたと記されている。
TEL 0738(65)0230
住所 :日高郡由良町畑1105
最寄駅:駅から1.9km、車5分、徒歩25分
駐車場:あり
『紀伊続風土記』によると、当寺は正応4年(1291)3月、法燈国師(覚心)85歳のとき、龍女に菩薩戒を授けたところ、その報謝に3顆の宝珠を降らせた。そのため寺を建立、大和の国の長谷寺の観音と同形の像を本尊としたと記されている。また、その宝珠1顆を当寺に埋蔵したことより、山号を「珠石山」と名づけた。さらに。境内の弁天社は、寺の鎮守のため、宝珠を降らせた龍女を祀ったものといわれている。開基より400年の歴史は分からないが、寺宝に元禄10年(1697)の法燈国師画像や、同12年のご本尊11面観音などがあり、いずれも住職が智観の時のものである。 宝暦13年(1763)8月、如山が本堂を再建、文政7年(1824)に本堂屋根の修復が行われている。庫裡は昭和53年(1978)に改築された。宝暦13年の本堂は町内の本堂で、最も古い建物と思われる。本堂に本居宣長の額が掛かっていて「山の奥に おこなふ道や たえざらん 鐘の音する 雪のふる寺」である。本居宣長(1730~1801)は国学者として有名で、「古事記伝」の作者。
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