鷲林寺
西山浄土宗の寺である。ご本尊は弥陀三尊である。
住所 :日高郡由良町三尾川155
最寄駅:駅から1.5km、車5分、徒歩15分
駐車場:なし
西山浄土宗の寺である。ご本尊は弥陀三尊である。開基については詳らかではないが、禅宗僧の位牌が2基祀られている。一つは南北朝時代の弘和4年(1384)のもので、もう一つは、室町時代の享徳3年(1454)のものである。元は法燈国師の開基で禅宗の寺院であったといわれる。その後の記録、過去帳によると、「能仁寺(広川町)で出家した適伝は、美濃の侍で、広庄の出で竹中一雨という。天正年間還俗、高麗にて陣没」。開基の後、朝鮮の役で亡くなったもようである。木像中興開山「適伝上人」として祀られている。訛って「てきれん」と呼ばれている。明秀上人の流れを汲む浄土宗に帰依し改宗したものと思われるとも書かれている。「日高鑑」の三尾川浦の項に「寺一軒浄土宗」とあり、「法蔵寺堺内改帳」に「浄土宗西山派法蔵寺末寺鷲林寺」とある。江戸時代初期、すでに、浄土宗寺院であったことがうかがわれるとある。現在の本堂は安永年間(1772~1780)霊空端瑞の再建であり、庫裡は現住・帯空侶章の再建である。また平成19年、230年ぶりに建て替えられ再建された。境内には室町時代の宝篋印塔が祀られている。
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