西教寺
浄土真宗本願寺派の寺である。『日高郡誌』によると、藤田某という越後(新潟県)の武士が、大坂石山合戦(1576~1580)で本願寺に加担して織田信長の軍勢と奮戦、和議成立後、衣奈浦に来て馬場楠松という人の家を借り、そこを道場として真宗の教義を伝えたのが開基と記されている。
TEL 0738(66)0439
住所 :日高郡由良町281
最寄駅:駅から3.3km、車6分、徒歩55分
駐車場:なし
浄土真宗本願寺派の寺である。『日高郡誌』によると、藤田某という越後(新潟県)の武士が、大坂石山合戦(1576~1580)で本願寺に加担して織田信長の軍勢と奮戦、和議成立後、衣奈浦に来て馬場楠松という人の家を借り、そこを道場として真宗の教義を伝えたのが開基と記されている。また、「衣奈村郷土誌」には「寛永9年(1632)8月、僧梅信開基」と記されている。本堂が寛永9年(1632)に建立され、寛永13年(1636)に寺号が許されているところから、当寺の開基は顕如上人が鷺の森に居られた天正12年(1584)前後頃と思われる。寛永17年(1640)、本願寺第13世良如上人からご本尊阿弥陀如来木像が下賜された。享保3年(1718)近隣の火災で本堂が焼失しょうしつ、元文元年(1736)に本堂を再建。さらに明治16年(1736)に本堂を再建し、昭和55年(1980)、屋根の修復がされ現在にいたっている。大正14年(1925)、日高町高家の西円寺が廃寺となり、その檀家や古文書を引き継いだ。中でも、「一向専修念仏名帳」は、文明5年(1473)写しで、紀州における真宗の流布が分かる貴重なものである。
境内に置かれている手洗石は、難しい文字で「嗽盥」と彫られている。「うがいたらい」の意味であろうか。宝暦12年(1762)のものである。
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